第4教室:『仏作文』①スタンダードフランス語講座 / ②『吾輩はネコである』

『ジュール叔父さん』と『星』の学習は終了、過去記事保存しています.た.

語学学習日記『星』(23)(ドーデ短編集より)


『星』(23)(ドーデ短編集より)


———————————【23】—————————————————
                    
Je  voulus  que notre demoiselle entrât  se reposer  dans le parc.
Ayant  étendu  sur  la  paille  fraîche  une  belle  peau  toute  
neuve,  je  lui souhaitai  la bonne  nuite,  et  j'allai m'assoir  
dehors  devant la porte ...Dieu  m'est  témoin  que,  malgré  
le feu  d'amour  qui  me  brûlait  le sang;  aucune mauvaise  
pensée  ne  me  vint; rien  qu'une  grande fierté  de  songer  
que  dans un coin  du parc, tout  près  du  troupeau curieux 
qui la regardait dormir,  la fille de mes maîtres, ——comme une 
brebis  plus précieuse et plus blanche  que  toutes  les  autres,
——reposait, confiée à ma garde.


.———————————(訳)—————————————————
           
私はお嬢さんに囲い場に入って休んでもらいたいと思いました。
新しい藁の上に真新しい綺麗な毛皮を敷いて、お嬢さんに寝てもら
おうと思いました。そして自分自身は扉の前で座り込もうとして
出てゆきました ... 誓って言いますが、愛が燃えて、血が騒いて
いたのは確かですが、変な気はこれっぽっちも起こしませんでした。
好奇心をもった家畜たちは好奇心をもって、眠っているお嬢さんを
見ている。お嬢さんはそのそばで、囲い場の片隅で寝ている。
それを私が庇護しているのだ。ただ、ただ、そういう誇りがある
のみでした。、


———————————《語句》—————————————————
                      
étendu: < étendre (t)広げる、伸ばす
peau:(f) 肌、皮 皮革、 ここでは山羊、もしくは羊の毛皮
ayant étendu:(複合形)フランス語文法では、分詞節と呼ばれて
  いますが、このブログでは、英語でなじみある名前がいい
  と思い、「分詞構文」と呼ばさせていただきました。
  フランス語文法では、ジェロンディフとはっきり区別する
  ため、分詞節と言っているのだと思います。それさえ混同
  しなければ、いいと思います。用法はほとんど英語と同じ。
  ~しながら、~して、~なのでetc
  ここでは、お嬢さんに寝てもらうため、「毛皮を広げて」
  お休みを言おうとしたのでした。