第4教室:『仏作文』①スタンダードフランス語講座 / ②『吾輩はネコである』

『ジュール叔父さん』と『星』の学習は終了、過去記事保存しています.た.

語学学習日記『星』(17)(ドーデ短編集より)


『星』(17)(ドーデ短編集より)


——————————【17】—————————————————
      
Je les entendis longtemps longtemps ;  et jusqu' à la
fin du jour  je restai comme ensommeillé;  n'osant
bouger, de peur de faire en aller mon rêve.
    

———————————(訳)———————————————————
               
ずっと、いつまでも、その音は聞こえてきました。そ
して、その日の終わりまで、私は、うっとりとしながら、
私の夢を立ち去らせないように、敢えて動くことなく
そのままそこにいました。

    
——————————《語句》————————————————————
   
n'osant → ne + oser:(否定形だが、pas が落ちています)
       (oser は否定形でしばしば pas が落ちます)   
oser + 不定詞: 思い切って~する、 敢えて~する 
        厚かましくも~する   
      Je n'oser (pas) bouger.  私には動き回る勇気はない。
peur: (f)   ① 恐れ、恐怖  ② 心配、不安 
     de peur de + qch    ~を恐れて
     de peur de + 不定詞  ~することを恐れて
    de peur de faire en aller mon rêve  
     私の夢を行かせてしまうのを恐れて
comme ensommeillé:             
     ensommeillé は辞書では「眠くなった」
  だが、ここではステファネットさんの残り香につつまれ
  夢見心地でいること。 
   「うっとりとしていたので」と訳すのがよいと思います.