第4教室:『仏作文』①スタンダードフランス語講座 / ②『吾輩はネコである』

『ジュール叔父さん』と『星』の学習は終了、過去記事保存しています.た.

語学学習日記『星』(29)(ドーデ短編集より)


『星』(29)(ドーデ短編集より)


———————————【29】—————————————————

Une fois,  un cri long,  mélancoloque, parti de l'étang  qui luisait 
plus bas,  monta vers nous en ondulant.   Au même instant une
belle étoile filante  glissa  par-dessus  nos  têtes  dans la même
direction,  comme  si  cette plainte  que nous venions d'entendre
portait une lumière avec elle*. 

 

————————————(訳)——————————————————
                        
一度、悲しそうな叫び声が、ずっと下の方で光っている池か
ら発せられて、うねりながら、私たちの方へ上がって聞こえ
てきました。それと同時にひとつの流れ星が私たちの頭上を、
まるで今聞いた呻き声が、光を纏っているかのように、通っ
て同じ方向
に流れていきました。


———————————《語句》—————————————————
          (i) は自動詞(verbe intransitif)の略号表記です.

cri: (m) 叫び声                         
mélancoloque: (a) わびしい、哀調を帯びた
en ondulant:うねりながら(ジェロンディフ)
     <onduler (i) 波打つ、うねる
filer: (i)   矢のように走る(飛ぶ)
étoile filante: 流れ星
glissa:(単純過去、3単)
     <glisser (i) 滑る、滑るように進む、滑り落ちる
plainte: (f)(発音プレーント)うめき声、嘆き
* portait une lumière avec elle  
  elle は plainte です。avec elle は「それ自身に」
  と訳します。porter (他)は「持っている、身に着けている」
  という意味ですので、
 「そのうめき声が光を身に纏っているようだ」
  と言っています。
  「ウォ~ン・・・ピカピカ・・・みたいな」