第4教室:『仏作文』①スタンダードフランス語講座 / ②『吾輩はネコである』

『ジュール叔父さん』と『星』の学習は終了、過去記事保存しています.た.

ジュール叔父さん(4)モーパッサン作品集より(フランス語学習)


『ジュール叔父さん』(4)


———————————【4】—————————————

  Ma mère souffrait beaucoup de la gêne où  nous vivions,
et  elle trouvait  souvent  des paroles  aigres  pour son mari,
des reproches  voilés  et  perfides.   Le pauvre homme avait 
alors  un geste  qui  me  navrait.


———————————(訳)—————————————

 母は私たちの生活のやりくりにはたいそう苦しみました.
そしてしばしば夫に苦い言葉をみつけては、陰険な含みの
ある責めを浴びせるのでした.気の毒な父を見ると私は胸
をえぐられました.


 ——————————《語句》——————————————  
    
souffrait  <souffrir (自) 苦しむ、痛みを覚える
  Elle a beaucoup souffert pendant sa maladie.
    彼女は病気の間相当苦しんだ.
  〘de〙のために苦しむ、(を)患っている
    «D'où souffrez-vous ?——Je souffre de la tête. »  
    ≪どこが具合悪いのですか?——頭痛がするのです.≫
gêne (f) (肉体的な) 不自由、困難 ❷ 迷惑、面倒
 ❸ 金に困ること、不如意 ❹ 気づまり、気兼ね 
voilé(e)(s)(形) 覆いのかかった、ベールをつけた、
 ❷不明瞭な、あいまいな
   parler en termes voilé  ぼかした言葉 [比喩、
   ほのめかしなど] でしゃべる      
perfide (形) 不実な、裏切る ❷偽りの、陰険な
   ami perfide  腹黒い友
aigre (形) ❶すっぱい、❷(音、声が)鋭い、甲高い(→aigu)
     ❸(生格、言葉などが)気難しい、辛辣な、とげとげしい 
    (m) 酸味
reproches [rprɔʃ](m)  非難、批判    
navrait <navrer (他) ひどく悲しませる、胸をえぐる、困らせる
  (多くは受動態で))          
geste [ジェスト](m) ❶身振り、しぐさ   ❷行ない、行為、態度
 s'exprimer par gestes /  身振りで表現する
  avoir le geste noble /  物腰が上品である.