第4教室:『仏作文』①スタンダードフランス語講座 / ②『吾輩はネコである』

『ジュール叔父さん』と『星』の学習は終了、過去記事保存しています.た.

ジュール叔父さん(8)モーパッサン作品集より(フランス語学習)


『ジュール叔父さん』(8)


———————————【8】——————————————

 Mais chaque dimanche nous allions faire notre tour
de jetée en grande tenue.  Mon père en redingote,
en grand chapeau,  en gants,  offrait le bras à ma mère,
pavoisée comme un navire un jour de fête.

 
.——————————— (訳) ——————————————

しかし日曜日毎に、私たちは波止場めぐりに正装して出かけ
ました.フロックコート姿に大きな帽子と手袋をした父は、
片腕を母に差し出したが、その母は、まるで祝宴の日の船舶の
ように飾りたてられていました.


...—————————— 《語句》 ——————————————

jetée: (f) 波止場、桟橋、防波堤        
redingote: [ルダンゴット](f)  フロックコート(昔の)
offrait: (半過去3単) <offrir (他) 差し出す
pavoisée: <pavoiser (他) (船、建物を) 旗で飾る       
navire: (m) 船、船舶     
fête: (f) ❶祭、祭日、❷催し、祝宴


————————————≪文法≫———————————————
  
à ma mère, pavoisée comme un navire un jour de fête.

pavoisée は後ろからmère を修飾しているので、厳密な
訳を施すと祝宴の日の船舶のように飾りたてられた母に
(手を差し伸べた)となります.試験のときは訳し上げ
た方が無難です.出題者は各語の修飾関係を正しく把握
しているかをチェックしています.